だんだんと家に近づいてきて
赤くて小さなポストが見えてきた

子供みたい、と思いながら
少しだけどきどきして
ポストの窓を覗き込む

少しだけ右上がりでくせのある
見慣れた文字を見つけたら
いつも待ち切れずに
ドアよりも先に、 何よりも先に
封を切る

手紙の中からあなたの言葉が
ぱぁっと広がる
私の前にも私の後ろにも私の中にも
あなたの言葉がぱぁっと広がる

それはきらきらとして
それはまぶしくて

私はいつも、しばらくの間
その言葉達の中でじっとしている
ただただじっとしている










index   top