「がんばらなくてもいいよね」





何かの気掛かりを抱えている時に、そしてその気掛かりをどうしよう かとぼんやりと考えている時に、ずばりその答を言われたりすると、一 瞬ショックで体が固まってしまうことがある。勉強しようと思っている 時に母親から勉強しなさい!って叱られた、あの遠い遠い日の気持ちよ りも、もっともっと強いショック。

  当たっているだけに反論もできず、でも認めてしまうとどこまでも落 ち込んでしまいそうで、わざと頭をぼんやりとさせて、その言葉達にベ ールをかぶせてしまう。痛いところにさわらないように、さわらないよ うにその場から逃げる
 
〜いつから、私はこんなに弱虫になってしまったのだろう。〜

物事には色々な側面があって、見方や考え方によってはそれはプラス の場合もあるしマイナスの場合もある。そういう事は学生の頃からわか っていた。わかっていたはずだった。けれども、それがどういう事なの かを身にしみて感じてしまったのはもっとずっと最近の事だ。

強がったり見栄をはったりして、そんなゆがんだ気持ちで何かを批判 したり評価してしまうことはないだろうか。私にはそんな事ばかりの時 期があった。
でも、それも自分。結局はどんな時でも自分の心の状態がとても影響 しているように思う。自分の状態が良い時は、どんな事にも光が見つか る。

すべての事に答えが準備されているわけではない。プラスでもマイナ スでもない事。1でも0でもない事。好きでも嫌いでもない事。そうい う事はたくさんある。そういう事がだんだんわかってきた。
自分の弱さもずるさも認める事ができるようになると、人の弱さも認 める事ができるようになる。
 
近ごろ、私は何かを人のせいにしたり、言い訳をしたり、そういう事 がとても面倒になってきた。そうやって無駄な周り道をしなくなったら 心がだんだん裸になってきて、つるつるしてきて、色々な事が少しだけ 楽になってきた。

いいじゃない。色々な毎日だもの。
毎日完全で、完璧である必要はないじゃない。
がんばらなくてもいいじゃない。
さぼったって、らくしたって、逃げたっていいじゃない。
今日は心をあったかい手で包んで、また明日からがんばれば、 それでいいと思う。






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